毎年、クラブラグビーシーズンは3月のトライアル試合を経て、3月末~7月末まで行われ、8月からはNPC(ニュージーランド州代表選手権)が始まります。しかし今年は、新型コロナの影響をもろに受け、シーズン開幕が6月20日まで延期になりました。そして先日、リーグのフォーマットが発表となり、9月26日までシーズンの延期が決まりました。ニュージーランに滞在しているラグビー留学生にとっては朗報です。
このシーズン延期で話題となっているのは、8月16日で終了となるスーパーラグビー選手たちが、クラブの決勝トーナメントが始まる9月ごろから、それぞれの所属クラブの試合に出場するのではないかということ。(ニュージーランドではラグビー選手はいづれかのクラブチームに所属しています。)また、国境閉鎖で今年のテストマッチは見送られる可能性が高いため、オールブラックス選手の出場もありえます。
新型コロナによりニュージーランドラグビーの経済状況は大きく打撃を受けました。特に、常に資金繰りに苦慮しているクラブラグビーやNPCはその存続が危ぶまれるほどと噂されています。
大学ラグビーがないニュージーランドでは、クラブラグビーで若い選手が頭角を現し、州代表からスーパーラグビー、オールブラックスへとプロへの道を歩んでいきます。そのため、この草の根・クラブラグビーこそがニュージーランドラグビーの大切な源流、そして金の卵の宝庫なのです。絶対に絶やしてはいけません。新型コロナの恩恵にあずかり、有名ラグビー選手が参加することで、今年のクラブラグビーが大きく盛り上がることを期待します。
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