先週末のスーパーラグビーで、日本代表の姫野選手(ハイランダーズ所属)がデビューしました。得意のジャッカルを決めるなど、デビュー戦にふさわしい活躍でした。姫野選手は、新型コロナ禍のニュージーランドでただいま唯一の日本人プロ選手ですが、もし、新型コロナがなかったら、、、、。
ワールドカップ以来、日本ラグビーの評価は爆上がりなので、もっとたくさんのラグビー選手が日本から来ていたかも、、、、と思わずにはいられません。今、トップリーグでたくさんのニュージーランド選手がプレーしているように、スーパーラグビーやMiter10カップにも日本人選手があちらこちらにいるようになったら、観戦がさぞかし楽しくなりそうです。
新型コロナで、留学生がニュージーランドに入国することができなくなってから1年が過ぎました。現在いる留学生は、すでに留学していて学生ビザがニュージーランド国内で延長できる人だけ。その数は、新型コロナ前の半数以下だそうです。
ちなみに国内に8校ある大学の留学生の数は約22,000人だったそうですが、今年約7,000人にまで減りました。しかし、その代わりに大学に行く現地学生の数がかなり増えたのだそうです。10%程度学生数が増えた大学もあるとか。
不景気になると失業率が上がって大学生が増えるといいますが、ニュージーランドの失業率はそれほど新型コロナに影響を受けませんでした。ロックダウンが施行された当初は失業率9%と予想されていましたが、蓋を開ければ4.9%。もともと4%前後なので、幸いなことにそれほど悪化していません。
ではなぜ国内の大学生が増えたのかというと、海外に留学できない、また留学していた学生が戻ってきたから。英語圏のニュージーランドでは、オーストラリア、イギリス、アメリカなどに留学する学生が14,000人もいるのだそうです。
もう一つの理由は、政府が奨学金や授業料無料の学部を増やしたから。現在、ニュージーランドの農業と建設業は人手不足が深刻で、それらに関連した学部の学費を無料にして人手不足を解消しようとしています。
なんとか学生数を確保している大学と違い、留学生頼りの語学学校は壊滅状態です。カレッジも、来年以降は留学生0になるところが多いとか。先日、知り合いのインターナショナル担当者が「仕事がなくなったら、寿司屋でもやろうかな〜。」と冗談で言っていましたが、、、、笑えませんでした(汗)。
毎年12万人の留学生がやってきて、3,500億円の経済効果を生み出すと言われる留学関連事業。新型コロナの痛手は大きいですが、海外との行き来が自由にできる日が来たら、きっと、ニュージーランドは留学生にもっとも人気の国になっていると思っています。
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